2017年6月25日 更新

【熊木杏里さん】生きる糧になる"歌"を贈りたい〈美ボイス推進委員会インタビュー 〉

「語りの声」を持つシンガーソングライター熊木杏里さんが美ボイスに初登場!その知られざる歌声の根底にあるものとは?デビュー15周年目を迎え、6月にリリースされたNEWアルバム「群青の日々」の裏話とともに直撃インタビュー!

熊木:歌いながら歌詞を書いているときに「群青」というフレーズがフッと思い浮かんで。最後を締めくくりたいなと思ってきたときに出てきた言葉なんです。全てを出し切った後のもう一押しになる歌がなかなか出てこない…と思っていたときに最後の最後に出来上がった曲が「群青の日々」でした。

美ボイス:さまざまな意味が込められているんですね。でもアルバムの1曲目に「怖い」というタイトルを持ってくるのは意外でした。いつもの熊木さんの曲調ともまた少し違いますよね。

熊木:「怖い」というこの曲、私すごく好きなんです。これまで表現できなかった感じの楽曲で、曲調も井上陽水さんのようなフォークロックに仕上げました。アレンジャーの方もフォークソングが大好きな人だから何のすれ違いもなく完成。アルバムの1曲目はもうこれしかない!と満場一致でした。なにか「予感」してほしい!こういう世界もあるんだ!こんな世界に進んでいきたい!どうだ!!という気持ちが込められているのでぜひ聞いてみてください。そして「怖い」に続くのが「カレーライス」。自分が怖い、なにをするか分からない、その恐怖の感覚を掴んで歌にできたところで「カレーライス」を持ってくる。こういうことがやりたかったんだという私なりの提示です。(笑)
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美ボイス:今回のアルバムは熊木さんが紡ぐ日本語の世界の魅力が凝縮されていますよね。中国の伝統的な楽器”二胡”を取り入れた「蛍」とか…。

熊木:「蛍」はこのアルバムで唯一のラブソング。だからといって、ピアノやストリングスを使ってキラキラした綺麗な雰囲気に仕上げる方向にしたいとは思っていなくて。どこか人間くさい部分を出したかったんです。そこで思いついた楽器が二胡。もう出逢えないかもしれない感情と、現実を受け止めようとする気持ちのゆらぎを二胡という楽器を通して味わいのある表現で仕上げることができました。

美ボイス:普通のストリングスにせず、二胡にするところが新鮮ですね。中国といえば昨年は1,000人規模の中国ライブを成功させたとか?

熊木:あれだけの人が熊木杏里を知っていたことには驚きました!ライブは中国語で挨拶をして、あとはいつも通り。私は日本語で喋っていましたが、意外と日本語がわかる方が多かったなと思います。日本に比べて若い学生の男女やご年配の夫婦とか、客層が広かったのも印象的でした。

美ボイス:今回アルバムと一緒に同時リリースされたライブCD「熊木杏里LIVE TOUR 2016”飾りのない明日”〜An’s Choice〜」!こちらの見どころも教えてください。

熊木:じつはライブCDを出すのは初めてなんです。2カ所で開催されたライブのリストから選曲していて、こういうアルバムがあったらいいなという感覚でつくってみました。最初と最後は実際のライブで最初と最後に歌ったものを入れてみたり。1枚のCDアルバムをつくるのと同じように仕上げてみました。15年前の曲から最近のものまでギュッと詰まっているので15年分をまとめて楽しめるような新しいものに生まれ変わっていると思います。CDアルバムは持ち歩いて手軽に聞けるから、ライブに来ることができなかった人にも聞いてもらいたいですね。

美ボイス:15年前の曲を今、再び歌う。この感覚っていかがですか?

熊木:15年経った今の方が過去の曲を伝えられるんじゃないかなって思う時があります。(笑)15年前の当時は私自身が余裕なくてカプセルにいっぱい詰まっている感じ。今はそのカプセルの容量にゆとりがあるような…。切羽詰まった感じでなく、歌として表現できるのは面白いですね!

美ボイス:それでは最後に、熊木さんにとって「声」とは?

熊木:私にとって声とは「ギフト・贈り物」。親なのか、神様なのか、この声質で歌を歌うことができるというのは自分に与えられた贈り物なんじゃないかなと思います。それをどういう風に聴いている人たちに届けるのか?自分にとってはもちろん、私の歌を聴いてくれる人たちへの「贈り物」としても、励ましや生きる糧になってくれればいい。自分がこれから先、やっていかなくてはならないことなんだなと感じています。
■プロフィール:熊木杏里

■プロフィール:熊木杏里

2001年日本テレビ系で放送された「嗚呼バラ色の珍生!!」の歌手オーディションに参加。2002年2月21日シングル『窓絵』でバップよりデビュー。2003年3月26 日1stアルバム『殺風景』をリリース。3月~9月NHK朝の連続テレビ小説ドラマ「こころ」劇中挿入歌として「ヒトツ/フタツ」が使用される。2004年11月TBS系ドラマ「3年B組金八先生」劇中挿入歌として楽曲「私をたどる物語」が使用される。2006年8月中島信也が監督を務めた資生堂企業CMで楽曲「新しい私になって」が使用される。翌年の第47回ACC CMフェスティバルにおいて特別賞ベストサウンズに選ばれる。以降も独自の音楽活動は勿論、様々なクリエイティブ作品からラブコールを受ける存在として各所から高い評価を受ける。
2016年3月16日ヤマハより移籍第1弾アルバム「飾りのない明日」をリリース。
2016年1月より放送されたアニメ「Rewite」では「End of the World」が1期主題歌となり注目を浴びる。 そしてデビュー15周年を迎えた2017年、6月には10枚目のオリジナルアルバム「群青の日々」をリリース。サウンドプロデューサーを自身がつとめ、歌詞、曲、サウンド全てにおいて今の「熊木杏里」を十二分に表現したアルバムが完成。6月27日からは名古屋・大阪・東京とツアーを行う。
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